あたしと彼と白いキャンバス
準備室の扉から美術室を覗くと、先輩が床に倒れ込んでいた。
イーゼルに掛けられたキャンバスに見下ろされながら、小さく身体を丸めて。
「先輩!」
凍りついた心臓が急激に動き出したような感覚がする。
あたしは声を上げて、先輩のもとに駆け寄った。
顔色が真っ青だ。
「大丈夫ですか!?」
頬を平手で叩く。
小さく呻くような声が漏れたけど、意識ははっきりとしないようだった。
下手に動かせない。
あたしは保健室へと走った。
イーゼルに掛けられたキャンバスに見下ろされながら、小さく身体を丸めて。
「先輩!」
凍りついた心臓が急激に動き出したような感覚がする。
あたしは声を上げて、先輩のもとに駆け寄った。
顔色が真っ青だ。
「大丈夫ですか!?」
頬を平手で叩く。
小さく呻くような声が漏れたけど、意識ははっきりとしないようだった。
下手に動かせない。
あたしは保健室へと走った。