あたしと彼と白いキャンバス
昼休みになり。

購買でメロンパンと牛乳を買ってから屋上に向かうと、

茶髪女子のひとりが階段を駆け下りてきた。


なぜか顔を真っ赤に染めて。


あたしは首を傾げつつ、
屋上の扉を開ける。


「おー来た来た。昨日来ねーから心配したじゃんかよバーカ」


いつも通り、そこには新太郎先輩の姿があった。


「すいません。…それ、どうしたんですか?」


新太郎先輩はピンク色の可愛らしいお弁当箱を抱えていた。


ハンバーグに玉子焼きにプチトマトやブロッコリー等が添えられて、

彩りも鮮やか。
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