あたしと彼と白いキャンバス
篠宮先輩の顔はいつもより色を失っていた。

急いでこちらに向かったのだろうか、肩を上下に揺らしている。


「どーした?」


新太郎先輩が訝しげに問う。

ああ、と答えにならない声を漏らし、篠宮先輩はあたしを見つめた。

そして手招きをする。


「……小早川さん、ちょっと」

「え」

「話があるから」


…なんだろう?


でも、先輩はこの場で理由を言う気はないようで。

戸惑いながら席を立つあたし。

志乃と新太郎先輩はそろって首を傾げていた。
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