「 CRAZY C@ 」
クラスの人がちらほらと居なくなり始めたので
あたしと優も体育館へ向かうことにした。
『和泉って何かやっぱ変だよね♪』
優はよく、普通の顔して
きついことを言ってくる。
気にしてるわけじゃないのだが、
時々むかっとする。
「あたしは普通だよ。普通っ。」
『普通の人はSHR中にパンは食べませーんよっ♪』
「…む。」
あたしがふて腐れると、優はケラケラと笑いながら
あたしの頭をくしゃくしゃ撫でた。
『もー本当に和泉は可愛いんだからぁー…きゃっ!?』
優がよろけながら悲鳴をあげたかと思うと
隣には優ではなく、日和がいた。
『邪魔。ここは俺専用だっつーの。』
『ゲッ!!また日和に和泉の隣を取られた…パンチ!!』
『…っつ!?何すんだよブス。』
『…ブス!?レディになんてことを!!』
すれ違う生徒はこっちを見てヒソヒソと話している。
二人はそれに気づくはずもなく、
ギャーギャー喚いて口喧嘩をしながら
どんどんと前へ進んで行ってしまった。