「 CRAZY C@ 」
SHRが終わると、
今日はどうやら入学歓迎会があるらしく
皆体育館へ移動し始めた。
『いーずーみー♪』
そう言いながらあたしに抱き着いて来たのは
中学からの友人、というよりは親友の優。
見た目はギャルだしなんか怖いし、
きっと優が話しかけてくれなかったら
あたし達は仲良くならなかったと思っている…。
「優おはよ。」
『いーちゃんおはよっ♪』
「どうしてここにいるの?」
『え?』
「えっ?」
あたしが不思議な顔をすると、優まで不思議な顔をした。
『なんでって…そりゃ、このクラスだからだよ!』
「…だよねー!」
あたしは適当に笑ってごまかした。
そっか、優も一緒のクラスなんだ!
薫しか覚えてなかったあたしは、
優が一緒のクラスだったことなんてすっかり忘れていた。
「そういえば薫は?」
『え?』
「えっ?」
またさっきと同じ空気が流れる。
…えっ?
『薫は隣のC組だからもう行ったんじゃーん?』
「…だよねー!」
…どうやらあたしは
ちょっと勘違いをしていたみたいだ。