「 CRAZY C@ 」
『…―っざけんなっ!!!!』
ある教室の前を通ったときだった。
男子生徒の叫び声が廊下中に響き渡る。
あたしはビビりながらも、
あ、さっきの場所まで一応戻ってきたんだ!と
少し安心していた。
ふとその教室の窓を覗くと、
机は見事にバラバラと倒れていて、
男子生徒二人がまさに喧嘩をしている状況だった。
他の生徒は後ろのロッカーに座っていたり
窓枠に座ったりしながら、
その喧嘩を当たり前のように眺めている。
よく見てみると、そこには男子生徒しかいない。
…もしかして!ここが噂の男子クラスかな?
「……ぁっ…!」
どうやらその予想は当たったみたいだ。
窓枠に座っている生徒の中には、
見覚えのある焦げ茶色の髪…春日だ!!
あたしと同時に春日もあたしの存在に気がついたらしく、
口を大きく開けて手を振ってきた。
(多分また『あ゙!!!!』と叫んでいたに違いない。)
あたしも手を振り替えそうと思った、その時だった…
『…―ってめこの野郎っ!!!!』