ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
「じゃ、俺が奈央ちゃんと最初にデートしよーっと」
「ちょ、お前ズルくね!? ここはやっぱり、彼氏役をしてる俺が最初だろ!!」
「えー、それこそズルいじゃん。 青山は今まで一緒に居たんだから、俺が1番になったっていいじゃん」
「うるせー!! お前には負けん!!」
「青山って、ほんっと単細胞馬鹿だね」
……あれ? なんか、青山も犬飼くんもいつも通りだ。
私の決めたことを、受け入れてくれた……ってことだよね。
……よかった。 二人の変わらない態度に、ちょっとだけ安心した。
「よっしゃ、ここは公平にジャンケンで勝負だ!! 啓介、早く来い!!」
「僕は最後でいいよ」
「お、じゃあ犬飼!! 1対1の勝負だ!!
行くぞ!! じゃーん、けーん、ポン!!」
と勢いよくスタートしたジャンケンは、パーとグーで、すぐに勝負がついた。
パーが青山で、グーが犬飼くん。
「よっしゃあ!! ざまーみろ!!」
「青山の頭ん中がパーなんじゃない?」
「ハハハッ!! なんとでも言え!!」
まるで王様にでもなったかのように胸を張る青山。
……ほんと、青山って馬鹿かも。
「詳しいことは暗室で話そうか。 ここだと、誰かに聞かれるおそれもあるから」
「そうだね、行こ行こ」
騒がしい青山を横目に、村雨くんと犬飼くんは冷静に言って歩き出す。
「ちょ、待てよお前ら!! もっと俺に興味を示せ!!」
そんな言葉もサラリと無視されて、青山は最初と同じようにドタドタしながら二人を追いかけていった。