ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
階段をテンポよく上り、てっぺんまでやって来た。
「ここからの景色、お前に見せることが出来てよかった。
良太郎の飛行機の時間があるから、夕日は見せられないけどな」
青山の優しい言葉と共に、ドアが開かれる。
「わぁっ……綺麗」
高台に立つ学校の屋上から見える、大きな大きな海と街。
それを今日、小百合ちゃんは初めて目にすることが出来た。
「去年から言い続けて、やっと今日、見せることが出来たな」
「……はいっ!! 本当に、素敵です!!」
「おうっ、俺の言うことに間違いなし!!」
ニコニコ笑い合う青山と小百合ちゃん。
そして……そんな二人を少し遠くから見つめる人影が2つ。