絶えぬ想い、君に


おばあちゃんは菜緒が亡くなってから、ショックで体調を崩し気味になってて。



だから、親族ではないけど、この葬儀の喪主は俺。



未成年だし、喪主はおばあちゃんになってるけど、代理として俺が。



菜緒は両親いないし、親族が乃亜しかいないから。



俺は親族ではないし、喪主なんてしたこともないけど、おばあちゃんが俺にやってほしいって。



だから、今日は、今日だけはちゃんとしなくちゃいけない。



初めてだから、わかんないことだらけだけど。



時間が過ぎるのは嫌なのに、いろいろ確認とかしてると、すぐに時間は過ぎてしまった。



少しずつ弔問客が来始めてくれていた。



1番最初に来てくれたのは、慎吾だった。



俺を心配して、早く来てくれたらしい。



慎吾は学校の制服。



俺もたぶん、制服でもいいんだろうけど、なんとなく。




< 224 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop