本当はずっとキミだけを…。

「そうだよ。ただの友達だよ」



そう答えたあたしの瞳を「ふぅ~ん」とホントかなぁ~と疑うような瞳で覗き込んできた。



「な、なによぅ…」

体を後ろに反らした。


「別に。なんか、仲良しだなぁって思ってさ」



含み笑いを浮かべながら言ってきた。



「そりゃあ、友達だから。仲いいのも当たり前じゃん」



そう言ったあたしを「ふぅ~ん。友達だからねぇ~」とまた意味深な笑みで見つめた。


「ただの友達だよ」

そう、高津くんとはただの友達。


あたしが好きなのは、大輔くんだけ…



< 34 / 164 >

この作品をシェア

pagetop