不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「これ、母さんから。」
まだ不機嫌な顔のまま、手渡された温かいもの。
「……肉じゃが?」
「どう見たってそうだろ。……作りすぎたから、持って行けって」
「あっ、そっか。ありがと。」
わざわざ持ってきてくれたんだ。
「上がる?何か飲み物だすよ?」
「最初からそうするつもりだった」
そう言ってあがりこんでくる智也
なっ!
ちょっと感謝したらすぐこれだし!!
「ほら、何やってんだよ。さっさと飲み物だせ」
この自己中男。
「わかったわよ。座って待ってて!」
「へいへい」
ドカーンとソファーに座った智也。
遠慮なしかよ……
「はい」
「おっ、サンキュ」
マグカップに入ったコーヒーを手渡した。