不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「んで、まだ制服ってことは今帰ってきたわけ?」
「あっ、うん。智也は今日、部活終わるの早かったんだね?」
「あぁ―まぁな。」
じゃあ、蘭も帰ってるかな?
ちゃんと司先輩と付き合い始めたことを話したい。
昨日電話した時はまだ外に居たみたいだったし……
「つ―か、最近、鈴加帰るの遅くねぇ?」
「えっ、そっ、そうかな……?」
「今日なんて俺より遅かったし。どっか寄ってんのか?」
――ドキッ!!
や、やっぱり、言うべき……だよね?
司先輩と、付き合い始めたこと……
「あ、あのね……」
「あ?」
智也の手から、マグカップが小さな音をたてて机に置かれる。