不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
初めて入る水族館は正直、ちょっと怖かった。
だって周り全体がガラス張りで、まるで海の中に居るみたい……
大きな魚が通るたびに、ビクッとするあたしを見ては、司先輩は笑っていた。
「次、何見る?」
「んん―っ」
昼食を館内で食べて、パンフレットを見ながら、次の行き先を決めていた。
「あっ、司先輩!今、ちょうどイルカのショーやってますよ!!」
案内板のすみに書かれていた、イルカのショーの案内。
午後の部の第2回目が調度、これから。
「じゃあ、イルカショーでも観に行く?」
「行きますっ!!」
怖いのもいつの間にか取れて、おもいっきり水族館を楽しんでいるあたし。
イルカショーはもう始まっていて、凄い歓声が聞こえる。
あたしたちもすぐに、空いてる席に座って、イルカショーを観た。
水面から何メートルも高く跳ぶイルカを初めて生で観て、驚きとしか言い様がなかった……