不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


バカにされるのが、分かりきってる。



「えぇ―!何だよそれ―!」


特にこいつには……




「俺、そろそろ行ってくる……」


「あぁ―、もう昼休み入るもんなぁ―♪」




ニヤニヤしすぎだ!



「行ってこい。行ってこい♪」



そんな夏樹をシカトして、教室を後にした。




夏樹意外からも、微妙な視線を向けられたのは……まぁ気にしないとしよう。





――ガラッ!



「司先輩っ!!」


いつもの空き教室で待っていると、勢いよく開いたドア。



「……どうしたんだよ?」



走って来たのか、息が少し荒れた鈴加が立っていた。



つ―か……



「弁当大丈夫か…?」


「あっ、走ってきたから、ぐちゃぐちゃになってるかも―……」



どうしよ―といいながら、弁当を心配そうに見ている。



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