不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
そう言った先輩をチラッと見ると、またバチッと目が合った。
「っ///」
なぜか恥ずかしくて顔を伏せた。
「行く場所って……?」
隣の女の先輩がピタッとすり寄って、上目遣いで見ている。
やっぱりこの人……凄い。
ちょっと尊敬してしまっているあたし。
「秘密。俺らだけの秘密の場所だからさ……」
その言葉にピクッと体が跳ねた。
「えっ?俺“ら”って……」
女の先輩も聞き逃していなかったみたい……
「あれ?なんかいい間違ったみたい。俺の秘密って意味」
「あっ……そう?」
「そう……」
満面の笑みで女の先輩に微笑んだ。
――ドキッ
あたしに向けた笑顔でもないのに、ドキッと胸が高鳴る。
そんなあたしと同じように、頬を赤くして嬉しそうに頬を染めている女の先輩。