不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


司っていう先輩も女殺しだよな……




なんて思いながら先輩を見ると……またこっちを見てる……?



ってなんかあたし、自意識過剰じゃん!!




「あ、あたし、もう教室帰っとくね!」



とにかくここから逃げ出したい気分になった



「えっ、ちょっと鈴加?まだ食べ終わってないじゃない。」



中途半端に残っている定食。




「なんか食欲ないからいい。智也にあげるっ!」



「はっ!?俺かよ?」



少し驚いている智也に無理やり定食を渡し、足早に食堂から逃げた。




後ろで蘭が呼んでいるような気がしたけど、それさえ無視した。




教室にでも帰ろ……



昼休みのまだ食事中の時間ということもあり、階段にはあまり人が見当たらなかった。




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