キミを想って泣いた日。

私達はクラス表が張ってある掲示板まで歩いた。

見ると、やはりここは田舎だと感じる。クラスがたった2クラスしかないのだ。

名前はすぐに見つかった。
2組だった。
そして、2組のほうに目に留まった名前があった。

――谷村 紘。

他に【ひろ】という名前はない。
ということは、きっとさっきの男の子だ。

「同じクラスなんだ…」

気づかぬうちに、声が出てしまっていた。

「え?」

「ううん、ごめん。なんでもない」

しまった、声が出てしまっていた。
気をつけなければ。

「まなちゃん何組だった?」

「私は2組だったよ」

「マジ?1組だったよー…。離れちゃったねぇ…」

「うそー…」

2人して、ションボリとした。


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