死に神ゲーム

side・・・shisui




先生の事件の為か、今日の授業は短縮日課になり午前中で終了となった。


今朝の集会で言われていたように警察の方らしき人物がやって来ているのを見かけた。



それと一緒に校門前には沢山のマスコミが群がっていて少々騒がしかった。




「紫翠様、ごきげんよう」



「ごきげんよう」





にこりと微笑んで挨拶してきたクラスメートに自分も微笑みかえして挨拶した。

その生徒が最後だったようで、教室には私だけとなってしまっていた。




「・・・紬は上手くやってますでしょうか・・・」




今朝電話したとき紬にゲームメンバーの一人である人物に接触してほしいと頼んでおいたのだが・・・




「心配するだけ無駄ですね・・・」




紬は完璧ですもの・・・。
ふう、と息をはくと鞄を手に持ち席を立った。





「あ、関口に連絡をいれなくては」




廊下を歩いていた私は鞄から携帯を取り出し番号を打とうとしてやめた。


別に出来るならさっさと連絡はしているのだが・・・





「充電切れ・・・ですね」




画面には電池マークに×印。


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