死に神ゲーム



「・・・あ、呼び止めたりしてごめんね。それじゃ」




「ううん。えと、またね?」




「ん、またね滝本さん」





呼び止められてない。
むしろ私が勝手に立ち止まって見惚れていただけ。

鍵蔦羽君はヒラヒラと手を振って去って行った。



〝またね〟・・・って、また会えるのかな・・・?


ドキドキと高鳴る胸を押さえて、ボーッと鍵蔦羽君が去って行った方向を見つめた。







「雫!」




「ぅえッ!?な、何雅人。ビックリしたじゃん」




いきなりぐいっと服を引っ張られバランスを崩した私は危うくこけそうになった。





「立ち止まってないでさっさといこうぜ」




「ちょ、ちょっと!?」





手を掴んでズンズンと進んでいく雅人に後ろ向きにこけそうになりながらもついて行った。


あれ?なんで雅人が主導権握ってんだ?



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