死に神ゲーム



私の父が多くの人に名の知れた大手企業会社の会長をつとめている。



母は今でもバリバリ現役の大女優という、一体どう知り合ったのかという組み合わせだ。


しかも全くと言っていい程あまり歳をとってない二人を見て、化け物だとつくづく思う。



そのうち、私の方が母親に見られるんじゃないだろうか。






「・・・郵便取りに行こ」




ホントに近々現実になりそうと思い、哀しくなってきた私はベットから降りた。

そのまま壁にかけていたパーカーをうえに羽織ると部屋を後にした。












高層マンションの最上階に住んでいる私は階段なんか目もくれずエレベーターを使用。




「そういえば今日、おばあちゃんから手紙が来る日だったっけ・・・」




エレベーターの中へと入って気づいた。



毎週水曜日には、京都で舞妓さんに色々と指導しているおばあちゃんからの手紙が来る。


京都の事や、私の知らない事を沢山知っているおばあちゃんからの手紙は楽しくって、毎週楽しみにしてるんだ。




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