死に神ゲーム
めちゃくちゃ申し訳なさそうに言うから私は焦る。
「い、いいよっ。気にしないで!いきなり聞いてごめんね!」
「まったく雫ったら、何してんのさ」
呆れたように香君が言ってきてごもっともなことに私はう、と落ち込んだ。
香君厳しいよ・・・。
そう思っていた私の横で、彼女のリストバンドで隠されている手首を香君がじっと見ていることに、私は気づかなかった。
「ところで、莉世・・・って呼んでいいかな?」
「は、はいっ」
「莉世は、今俺達に逢うまでに他の誰かに逢ったか?」
「い、いいえ。誰にも逢いませんでした・・・」
莉世ちゃんが言えば、香君はそうか・・・と呟いた。
どうしたんだろ?
「・・・ま、いっか。それより、莉世も一緒に来る?それとも一人で行動する?」
突然の香君の誘いに、私も彼女も驚いた。
だが、私はその誘いに賛成だ。
さっきの事を思い出しても、彼女は恐らく今回の参加者の中で最年少だ。
このままさよなら、とは私には出来ない。
てゆーか気になってトラップはまりまくりになりそうだ。