死に神ゲーム
「で、でも・・・いいんですか?」
「勿論!」
ニカ、と笑った香君につられたのか、莉世ちゃんも初めての笑顔を私達に見せてくれた。
笑うと可愛いな、莉世ちゃん。
「じゃあ・・・よろしくお願いします」
深々と頭を下げた彼女を見て、律儀な子だなと思った。
そんな時、一瞬誰かの悲鳴のようものが聴こえた気がした私はばっと前方よりも少し上を見た。
「どうした?」
隣から香君が聞いてくる。
「うん・・・悲鳴が聴こえた気が・・・」
「悲鳴・・・ですか?」
問いかけてきた莉世ちゃんにうんと頷く。
確かに悲鳴が・・・。
――――ドォォオンッッ!!!
「「「!!」」」
な、なにっ?
突如辺りに響き渡った爆発音。
近くだったのか地面が揺れて、私はよろけながらもなんとか倒れないように踏ん張った。
「・・・今のは」
尻餅をついていた莉世ちゃんに手を貸して立たせると、香君は爆発音がした方向を見た。
「誰かが・・・ゲームオーバーでもしたのかな・・・」
ずしり、と私のなかに、その言葉は重く落とされた。