死に神ゲーム

side・・・not










時を刻むかのように、物語は少しずつ少しずつ進みはじめていた。




一度刻み出したら、停めない限り、壊さない限り停まる事はない。





自然に壊れる事を、待つのは愚かな選択・・・・・・。












――――ビーーッ!!






《expirationー!!皆様お疲れ様でした〜♪勝ち残った方々は第一ゲートからお帰り下さい》







周りを失ってでも、欲するものがあるならば、あがらわず、時の流れに身を任せる。







「終わったな・・・」




「・・・・・・うん」






秘めた決意が、覚悟が、揺らぐのは許されない。








「終りましたわね・・・」




「紫翠様、お帰りの準備が整いました」




「・・・・・・今行きますわ」







今は、自分のことだけ考えればいい・・・・・・そうすれば、真の答えは自ずと見えるもの・・・。







「「次は、何が起こるのか・・・」」







不安と鏡合わせで呟かれたその声は、酷く弾んでいた。










第三幕|Welcome to PlantLand


閉幕



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