死に神ゲーム
side・・・shizuka
「なあ、高野先生の聞いたか?」
「うん。遺体で見つかったんだろ」
「殺人事件かしら」
「何か恨まれていたのでしょうか・・・」
高野先生のニュースがあってからずっと、クラスは、学園は、この話題で持ちきりだった。
いつもなら噂を信じる信じないはともかく、そういうのには興味を持ち輪の中に入っていく自分だが・・・今回ばかりはそうもいかなかった。
「(・・・・・・まさか、死んでいたなんて・・・)」
どこかでそんな予感もしていたけど・・・無事に帰って来てくれるかもしれないと期待していた。
先生の写真、僕の憧れだったんだけどな・・・・・・。
「静」
「紫翆ちゃん」
いつの間にか、隣に紫翆ちゃんが立っていた。僕とした事が、紫翆ちゃんに気付かなかったなんて相当だなぁ・・・。
「さっきぶりだね!紫翆ちゃんからこっちのクラスに来てくれるなんてどうしたの?」
「・・・高野先生、部活の顧問でしたのね」
表情が暗かったのは、それを気にしていたのかな。
「うん、写真部の主顧問だったんだ」