青空のむこうに~バスケに恋して~
act.20 崩壊した友情


あの日…。

私が男子バスケ部のマネージャーとして正式に入部が決まった日から、マサシは学校に来なくなった。


マサシがいないと、カズミとサエは驚くほどおとなしいもので、私に一切つっかかりもしないどころか、目を合わせようともしてこない。

紀子の一件もあるから、関わろうとしてこないんだろうけど…。


サエに至っては、私を見るなり逃げていく感じ。


…私、何もやってないんですけど…?



額の傷は跡も残らずにキレイに治りそうだった。

一応、私は病院に行って診てもらった。


何の異常もなかったから、ホッとした。


紀子の停学はどのくらいなのかわからないけど、まだ学校には来ない。



ただし、紀子とそのご両親からは謝罪を受けた。

うちの両親も学校に呼び出され、額の傷の話を聞いてかなり驚いてた。


私、ぶつけただけだって説明しちゃったから。


傷が残ったらどう責任とってくれるんですかってすごい両親怒ってた。


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