年上王子様
「速水さん…私、速水さんになら何されてもいいです。こわくないです。」
私は速水さんの目をちゃんと見て言った。
速水さん。この気持ちに嘘はないですよ?
本当にこわくない。
速水さんなら……
「ゆゆ、意味わかって言ってんのか?」
「当たり前じゃないですか!じゃなきゃ、こんな恥ずかしいこと言えません…」
速水さんは布団から出て、
私に近付いてくる。
腕を引っ張られ、ふわりと抱きしめられた。
私と同じ匂いがする。
それだけで、私は速水さんと一心同体になれた気がする。
「本当にいいのか?」
頭上から聞こえる速水さんの声は、
かすかに震えていた。
「はい…大丈夫です。だって、すっごく好きだから。」
私はそう言って、速水さんの背中に腕をまわした。
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