年上王子様
そして固まる四季ちゃん。
おーい。
「……は?」
やっと発した言葉はこれ。
一文字って、アンタ…。
わたしゃ泣くよ?
「だからっ、王子様が現れたんだってば!」
四季ちゃんが理解してくれないので、
私はもう一度言った。
「いやいや、意味わかんないから。何?王子様?ついに頭イカレた?」
四季ちゃんが真剣な顔でこんなこと言うから、怒りもできません。
「イカレてないよっ。正常だよ!あのね…」
私は、昨日あったことを
一から事細かく話した。
ナンパされたことも話したよー♪
よく考えれば、
あの人達のおかげで、速水さんと出会えたようなもんだよね。
なんで私なんかに声かけたのかはわかんないけど、
とりあえずありがとうございます。
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