また、明日~天使の翼を持つキミへ~
あたしだけなのかな……
地面に足がつかずに、宙にフワフワと浮いているのは。
先生の口から出てくる言葉達は、知らない世界の言葉のようで。
日本語しか話せないあたしには、理解しがたかった。
親太郎はあたしよりバカなはずなのに、相槌を打ちながら先生の話を聞いている。
カッコつけなくていいよ。
どうせ聞きとれてないくせに。
わからないならわからないって、素直に言えばいいじゃん……
心はずっと否定しているのに。
このやけにさえた目は、現実をしっかり見ていた。
針が腕に刺さった瞬間を。
真っ赤な血が、少しだけチューブを逆流した、その瞬間を――…