俺様☆執事にご用心!
「そっか。早く復帰されるといいね」
「莉央も早く学校来なよ?みんな待ってるから」
美紗が私の頭をクシャッと撫でる。
「うん。ありがとう」
「それでは、私が門の外までお送りいたします。お嬢様はお支度を」
「わ、分かってるわよ」
私は自分の部屋に戻って着替えを始めた。
…分かってる。
いつまでも甘えていられない事も、黒崎さんの病気の事も…。
黒崎さんが、大丈夫じゃないって事…も。