もう一度 君に会えたら

認めて欲しい。


俺、頑張ってるだろ?


なぁ、俺を見てくれよ。


鎖を手繰れば俺はすぐ傍にいるのに。


見えなくなった方が気にしてくれるのかな。


何をしたら親父は俺を見てくれるのかな。


俺はどうしたらいいんだよ――――。



俺が呟いた言葉に婆ちゃんは満足そうに頷き、バス代にしな、と千円札を何枚か無造作にエプロンから取り出して俺の目の前に置いた。


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