もう一度 君に会えたら
俺の中の親父はいつも不機嫌そうで。
俺が話しかけても「そうか」位しか答えてくれない。
この人を笑わせたい。
子供心にそう思ったんだ。
喜ぶ顔が見たかった。
そうでもしないと、本当にこの人の子供でいいんだろうかと心が悲鳴をあげそうだったから。
自分の存在を認めてもらう為、俺はもがいていたんだ。
だから自分の居場所が見つかったようで、タケといると安心できたんだ。
俺はここにいてもいいんだ、無理に勉強なんてしなくていいんだって。
数ヶ月ぶりの我が家を目の前にして、いろんな事が頭を駆け巡る。
軽く吐き気がするのは緊張のせいもあるかも知れない。
あの人は俺を受け入れてくれるだろうか。