もう一度 君に会えたら
春休みが終わり、俺たち3人は3年になった。

そう、瑶は2年のまま。

休学の処置をとったらしい。

俺はあれ以来、予備校を理由に病室を見舞う事を止めてしまった。

顔を見ると、

そのまま奪って逃げそうだったから。

自分の衝動を抑える自信がなかったから。

もしかしたら泣いてしまうかも知れない恐怖があったから。


俺が予備校に行っている事を知らない瑶は、見舞いに行った理衣に愚痴をこぼしているらしい。



ミツ、全然お見舞いに来てくれない。

面倒臭いって思われてるのかな。


ネガティブな言葉。


その度に理衣は機転を利かせて言ってくれる。


「バイト始めたらしいよ」

「お婆ちゃんにコキ使われて出れないみたいよ」

「大丈夫だよ、ちゃんと監視してやってるから」




< 209 / 272 >

この作品をシェア

pagetop