Secret Cats

ぶっちゃけあたしの中で頼れるやつはこいつらしかいない


この黒猫しか今のあたしは思い当たらない


そんなのはリュウや翼からあーだこーだ言われる前から気付いていた

けれどあたしはそれを彼らに真っ正面から言うことはできなかった


それはたぶんあたしの変なプライドが邪魔してたから

“自分は強い人間でいなきゃ”っていう思い込みがあったから



でも、そう思うのには限界があるってわかっていたのかもしれない



この世の中で自分で何とかできることってどれくらいなのだろう?


恐らく少ない


自分で何とかなったって思ってたことが実は陰で誰かが助けてくれていたってことがしょっちゅうだろう


< 161 / 188 >

この作品をシェア

pagetop