Secret Cats
正直リュウの持論はあたしにとって的を得るようなそんな持論だった
最初はなんだこいつって思ってたやつを今となっては少しばかり尊敬してる
憎たらしいことを何回も言ってるけど、こいつは終始あたしの言うことに耳を傾けてくれる
あたしの言うことを受け止めてくれる
ほんとにこいつは強いやつなんだと実感した
「つまりは凛自身の寄りどころ?みたいなのを作れば?って話。お前、今までそーゆーの作ろうとしたことさえなかっただろ」
「まあ…確かに…」
と言うより考えもつかなかった
自分がしっかりしなきゃ
自分が頑張んなきゃ
自分が何とかしなきゃ
っていつの間にかそう感じることが自然と身に付いてしまったのかもしれない
「それが俺達でもいい。俺らならお前を受け入れる体制はもうとっくにできてっから。学校のやつでもいーじゃねーか」
「……うん」
「とにかく、お前は誰かに頼れ」
「……わ…かった」