『約束』、
「何が関係ないの?じゃぁ何で今、こんなに吹雪ちゃんの事で真剣に悩んでるのよ!進級してから今日までの時間、私達はあんなにバラバラだったけど、誰に何を教えてもらった?誰に何をもらった?合唱コンクールで最優秀賞をとるまでの道のりの中心に、誰が立ってた?吹雪ちゃんでしょ?打ち上げだって、皆面倒だって思ってたくせに吹雪ちゃんが計画した遊びを楽しんでたじゃない!今だって吹雪ちゃんのために皆が1つになって、守ってあげようって決めたでしょう?私、皆が一つになって何かしてたとき楽しかった!なのに、またバラバラになっちゃダメだよ!きっと吹雪ちゃんは…吹雪ちゃんはもう二度と自分の周りの人達がバラバラにならないように自然に私達の知らない間、そうしてくれてたのに今、この状況で今度は私達が吹雪ちゃんを支えてあげなくちゃいけない!それが吹雪ちゃんに対して2年5組の皆が出来ることじゃないの?」

由香が泣きそうな

震えた声で

皆に言い聞かせる。

その間、

誰1人その話に

文句は言わなかった……

いや、言えなかった。

「前田……、落ち着け。」

岡林が目をつむって、

冷静に言葉を発した。
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