『約束』、
由香の発言の後から

クラスの誰もが

何一つ言葉を口にする事の

できない状況だった。

そんな数分間の長い沈黙を

驚きの発言で谷口が破った。

「俺、好きなんだ……吹雪のこと。」

「お前…そうだったのかよ…!」

森野がやや冷や汗を

出しながらも

目を大きく開いて言った。
「…好きだったから小6ん時とか吹雪が辛そうな時は必ず横にいた。でも、あいつ…吹雪は辛い時でも俺達に心配かけさせないようにか分かんねぇけど、ずっと笑ってた。」

谷口は悔しそうに

拳をぎゅうっと

握り締めて静かに言った。

「皆を信じてたって言うのに、辛い時は一人で抱えてたの?」

瑠奈ちゃんが

両手で口を押さえて、

泣きそうなのを

こらえて寂しそうな

口調でそう言った。

「……ある時、俺は吹雪に告白した事があったんだけど…。」

谷口はそっと自分の

過去の出来事を話始める。

その話にクラス中が耳を傾けた。

「…まじで?」

竹島が引きつった

表情で言った。
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