『約束』、
私は一瞬驚いたが、

すぐ上島の方を向き

まだヒリヒリして

痛い右手を

ぎゅっと握り締めた。

上島はようやく

我に戻ったのか

言葉を発した。

「だったら見せろよ!証拠!俺が何したんだよ!どうして風間に殴られるんだよ!意味分かんねぇ!」

上島は目をカッと

開いて言った。

「だから、証拠ならあるって言ったでしょう!」

不登校で、

内気だった

石本由美ちゃんは

こんな人が多いところで

叫んだ。

「証拠は……2年5組の皆が知ってる!」

生徒会副会長、

川崎庄平は左手を180度位に

まっすぐピンッと広げ、

堂々と言った。

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