ちっちゃな体のおっきな愛
ラスト・ゲーム直前
「じゃあ、今日はここまで!!」
6時限目の、体育の授業が終わる。
「愛莉~!そういえば、朝の事なんだけど…。」
「もう、知ってるよ。」
「え~、何で??」
「あんたら、見てたら分かったよ。」
何だ~、あたしって、分かりやすいのかなぁ??
「あたし、最近連と何かあるんだよねぇ…。」
「…まぁ、とにかく頑張んなよ…。ほら、もう部活始まるでしょ?」
「そうだね!!じゃあ、そっちも頑張ってね!!」
「うん、じゃあね~!」
まだ、みんなは来てないみたい。
練習、練習…。
あれ、ボールがない…。
と、そこに体育の先生が来た。
違うクラスの体育で、ボールを使ったみたい。
「あ、加藤さん!!ちょうど良かった!!…これ、片付けといてくれる?」
思わぬ雑用を頼まれたあたし。
「はい…。」
「じゃ、よろしくね!!」
…とは言ったものの。
(数、多すぎでしょ…。)
「よい、しょ…。」
背が小さいあたしがそのかごを持つと、前が全く見えなかった。
しかも重くて、フラフラする。
「ひな?」
ビクッ!!
誰かに突然、声をかけられた。
その瞬間、ボールが一つ、…テンッと、落ちた。
「あ…!!」
あたしはいったんかごを棚に置いた。
そして、ボールを拾った。
だから、あたしは気付かなかった。
かごが、今にも落ちそうなことを…。
ガタンッ!!
音がして、うえを向いたときには、もう遅かった。
ガラガラ…。
ボール達が、音を立てて崩れ落ちた。
「きゃっ…。」
目をつぶった後、何かに引っ張られる感覚が残った。
「…?」
目を開けると、上には天井。
横には、ひどく散乱したボール。
そして、下には…。
「…って。」
そう、あたしの下敷きになった…連。
「ご、めん…。大丈…夫?」
6時限目の、体育の授業が終わる。
「愛莉~!そういえば、朝の事なんだけど…。」
「もう、知ってるよ。」
「え~、何で??」
「あんたら、見てたら分かったよ。」
何だ~、あたしって、分かりやすいのかなぁ??
「あたし、最近連と何かあるんだよねぇ…。」
「…まぁ、とにかく頑張んなよ…。ほら、もう部活始まるでしょ?」
「そうだね!!じゃあ、そっちも頑張ってね!!」
「うん、じゃあね~!」
まだ、みんなは来てないみたい。
練習、練習…。
あれ、ボールがない…。
と、そこに体育の先生が来た。
違うクラスの体育で、ボールを使ったみたい。
「あ、加藤さん!!ちょうど良かった!!…これ、片付けといてくれる?」
思わぬ雑用を頼まれたあたし。
「はい…。」
「じゃ、よろしくね!!」
…とは言ったものの。
(数、多すぎでしょ…。)
「よい、しょ…。」
背が小さいあたしがそのかごを持つと、前が全く見えなかった。
しかも重くて、フラフラする。
「ひな?」
ビクッ!!
誰かに突然、声をかけられた。
その瞬間、ボールが一つ、…テンッと、落ちた。
「あ…!!」
あたしはいったんかごを棚に置いた。
そして、ボールを拾った。
だから、あたしは気付かなかった。
かごが、今にも落ちそうなことを…。
ガタンッ!!
音がして、うえを向いたときには、もう遅かった。
ガラガラ…。
ボール達が、音を立てて崩れ落ちた。
「きゃっ…。」
目をつぶった後、何かに引っ張られる感覚が残った。
「…?」
目を開けると、上には天井。
横には、ひどく散乱したボール。
そして、下には…。
「…って。」
そう、あたしの下敷きになった…連。
「ご、めん…。大丈…夫?」