そして悪魔は二度微笑む【コラボ】
「化け物に言ってもわからんだろうが、痛いんだぞ」
ベリル・レジデントが腹部をさすりながら立ち上がる。
そして、逆の壁際で立ち上がる蓮城麻美を見つめた。
「一体今度はどういうトリックかね?」
「生憎、私の体内にあるナノマシンは特別製でね。痛いのは同じだが」
同じく、彼女も腹部をさする。DE-1は、二人が立ち上がったのを見て理解が出来ないのか首を傾げた。
「さて、どうするね? 手持ちの武器だと倒せそうにない」
「こんな事もあろうかと……」
「真田……?」
「実写映画が作られたからと言って、どこかから怒られそうな事を言うな」
そう言いながら麻美は、ポケットから両手分程の長さの棒を取り出し投げる。
DE-1の頭上を飛び越えたそれは、ベリルの手におさまった。
「これは?」
「高出力のレーザーカッターだ。剣のような状態で安定させたかったが、どうにも方法が思い付かなくてね。一秒間だけ収束したレーザーが数十メートル射出される」
「フム……、方向に気をつけろと言うことか」
「話が早くて助かる。貴様の方が武器の扱いは上手そうだからな」
そう言いながら、麻美はリボルバーのシリンダーをスイングアウト、赤い線の引かれたカートリッジを三発装填した。
ベリルはその様子を見ながらレーザーカッターの柄を振り、手の中で感触を確かめる。
二人のやり取りに取り残されたDE-1は、未だピンピンしている二人を再度見やり、雄叫びを上げた。
それを見たベリルはどこか悲しそうな表情を浮かべ、麻美に問い掛ける。
「元には戻せんかね?」
「生憎……。私とてミックスジュースを元の果物に戻す事はできんよ」
ベリル・レジデントが腹部をさすりながら立ち上がる。
そして、逆の壁際で立ち上がる蓮城麻美を見つめた。
「一体今度はどういうトリックかね?」
「生憎、私の体内にあるナノマシンは特別製でね。痛いのは同じだが」
同じく、彼女も腹部をさする。DE-1は、二人が立ち上がったのを見て理解が出来ないのか首を傾げた。
「さて、どうするね? 手持ちの武器だと倒せそうにない」
「こんな事もあろうかと……」
「真田……?」
「実写映画が作られたからと言って、どこかから怒られそうな事を言うな」
そう言いながら麻美は、ポケットから両手分程の長さの棒を取り出し投げる。
DE-1の頭上を飛び越えたそれは、ベリルの手におさまった。
「これは?」
「高出力のレーザーカッターだ。剣のような状態で安定させたかったが、どうにも方法が思い付かなくてね。一秒間だけ収束したレーザーが数十メートル射出される」
「フム……、方向に気をつけろと言うことか」
「話が早くて助かる。貴様の方が武器の扱いは上手そうだからな」
そう言いながら、麻美はリボルバーのシリンダーをスイングアウト、赤い線の引かれたカートリッジを三発装填した。
ベリルはその様子を見ながらレーザーカッターの柄を振り、手の中で感触を確かめる。
二人のやり取りに取り残されたDE-1は、未だピンピンしている二人を再度見やり、雄叫びを上げた。
それを見たベリルはどこか悲しそうな表情を浮かべ、麻美に問い掛ける。
「元には戻せんかね?」
「生憎……。私とてミックスジュースを元の果物に戻す事はできんよ」