空へ。‐夢の先‐

君とあたし

会見から次の日。


明日はついに入寮で、
その準備はすでに整っていた。


今日は劇団の東京メンバーで
すでにデザイナーとして成功し、キレイで広いマンションに住んでる賢人くん家に行き

入寮を祝って焼き肉パーティーだ。


ちなみに龍くんと百合さん(町田さん)は外せない仕事が入っているらしい。


それも仕方ない。


龍くんはあたしたちを育成するこの1年間、ずっと前から決まっていた映画1本以外は
芸能活動を完全休業するらしい。


そのためにずっとスケジュールを詰めていたみたいで、最近やっと落ち着いてきたらしいから。



龍くんの人柄の良さに
あらためて感心する。




そしてそして、そんなあたしは今日バッチリ弾けに行って来ます☆





紗姫「カツラギー!!」

葛城「あ、ヒメ。」

紗姫「今日は遊びに行くの、ここ通り道なんだー」

葛城「そう、」

紗姫「差し入れ渡したいからそっち回っていいー!!?」

葛城「いつもありがとう!どうぞ!
気をつけてね」



遊びに行く前にカツラギの現場に顔を出す。

カツラギはちょうど休憩中だった。




紗姫「はい、これ!今日はシュークリーム!」

葛城「わ、ありがと。
…てかいつも気つかわなくていいのに、」

紗姫「え?」

葛城「…差し入れなくても顔出しに来て。」

紗姫「………うん!」



あたしの頭をポンポンと叩くカツラギ。

何気に気にしていたことを察してくれて、嬉しくなった。



紗姫「現場の人にもあげてね!」

葛城「うん、ありがとう。」

紗姫「じゃあ待たせちゃ悪いし行くね?
今度またゆっくり語ろう!」

葛城「うん、じゃあねヒメ!Have a nice day!」

紗姫「バイバーイ!」




カツラギに手を振って
あたしは賢人くんのマンションへ急いだ。




─────────…


ガチャン、



紗姫「こんちわ〜」
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