★続★『逆高校デビュー』
次の日、悠斗の家の前で、待っていたら、
お兄さんたちが、バタバタと車に荷物を入れたりして、
お宮参りの準備をしていた。
お兄さんはス−ツ、奥さんは着物を着ていた。
紺色のパ−カ−に、カ−キ色のパンツ姿の悠斗が出てきた。
「悠斗はお宮参り行かなくていいの?」
「あ〜桃叶ちゃん!
悪いんだけど、お店、4人で予約してあるから、
悠斗とデート楽しんできて」
と言ったのは、いつもと違って、おしとやか…にちょっと見える奥さん。
「ま、そういうことだ」
そう言って、悠斗は私の頭を撫でた。
「ちょっと!邪魔!どいて!」
と、私と悠斗の間を割って入ってきたのは、
着物姿で美咲ちゃんを抱っこしたお母さん。
「母ちゃん!」
悠斗はちょっとイラッとした。
「悠斗!早く帰ってくるのよ!
まったく、受験生なんだから!!
勉強しなさい勉強!!」
お母さんはさらにイラッとしていた。。。
やっぱこのお母さん苦手だな。。。
「あとね!
あんたたち!!
結婚式はちゃんとやってよね!!
お兄ちゃんは、やってくれなかったから!
母ちゃん息子の結婚式に出るのが夢なんだから!
悠斗!頼むからね!」
そう言ってお母さんは、美咲ちゃんを抱っこしたまま、車に乗り込んだ。
「ね、ムカつくけど、そんなに悪い人じゃないでしょ」
耳元で奥さんが囁いた。
「母ちゃん…気がはえ−よ」
悠斗は頭をポリポリかいていた。