椿
女郎花 おみなえし。
女郎花、花言葉は、はかない恋。

彼女は事故で光りを失った。奪ったのは紛れも無く僕である。

毎朝の通勤ラッシュで彼女をいつも、車のなかから見ていた。僕は彼女の笑顔に恋をしていた。

スクランブル交差点。僕は人をひいてしまった。何故、彼女何だろう?

光りを失った彼女は笑顔を無くした。

そして僕は彼女と結ばれた。光りを無くし絶望の彼女を。

僕は一生、彼女に真実を告げる事はできないだろう。

何故なら失うことの出来ない人だから。

女郎花、はかない恋、僕は一生彼女を本当の意味で幸せに出来ないのかもしれない。
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