叶わなくても
「うっ・・・うっ・・・」

「何? 泣くほど嫌だった?」

「違うよ・・・違うよ・・・」

「?」

「嬉しかったの」

いきなり、抱きしめられた。

「・・・本当可愛いな」


「もう、それ以上言わないでよ!!」

「はいはい」

あたしと、聖也は何とかやっている。

そろそろ、聖也の誕生日。

何しようかなぁ・・・

あたしはそのために、バイトをしようと決めた。

あたしは、拓哉さんの店で働こうと決めた。

「ごめん 今日バイトなんだ」

「あっ そうか」

「うん また明日」

学校が終わると、すぐにバイトに行く。

拓哉さんは、仕事になるととても厳しいので遅れると、命の危険も・・・

「こんにちは」

「おう 間に合ったな」

「うん」

「そいえばさぁ、俺結婚するんだぁ」

「誰と!?」

「ここの社員の香奈(かな)」

「えっあの、優しくて綺麗なぁ?」

「ああ あっお前、俺に似合わないと思った?」

「いや・・・そういえば、いい雰因気だったなぁっと、おもって・・・」

「だろ?」

「うん 何歳さ?」

「三歳さ」

「それほどでもないね?」

「でも、マジで可愛いから心配 だから、半年で結婚」

「ははっ」

「そういう、羽衣はどうなんだ?」

「あたしは・・・詩織を好きでも良いからって言って、付き合ってるし・・・」

「そうなのか?」

「うん まぁ今のところは、ラブラブかなぁ・・・」

「帰って欲しくない?」

「誰に?」

「詩織」

「ううん 聖也が幸せになってくれるなら、帰ってきて欲しいし、あたしも帰ってきて欲
しい」

「健気だな」

「正直、取られたくないけど」

「誰だって、そうだ」

カランカラン

「いらっしゃいませ」

「いらっしゃいませ」

明日でこのバイトは、終わり。

明後日は、聖也の誕生日。

あっという間に、日は変わり・・・

「聖也、明日なんかある?」

「お前バイト・・・」

「今日でバイト終わり」







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