叶わなくても
「あ~ん」

「あ~ん」

「美味しい?」

「ああ 俺のも食う?」

「うん」

でも、「あ~ん」をしてくれない聖也。

「なんんっ・・・」

二人の間で、アイスが溶けていく・・・

「美味い?」

「うん\\\」

そのまま、二人で仲良く叶斗の家に帰った。

結局、詩織と叶斗の目に見えた進展は、無かったけれど二人の距離は少し縮んだ気がした。
< 78 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop