恋と狼と陸上と…
それは入学して1週間目だった。


私と美世は始めての食堂に出陣した。


たかが食堂に行くだけでも、始めての私にはすごい大人になったのように感じる。



「なんか緊張しちゃう」


私は美世のブレザーの袖口をつまんで言った。



「たかが食堂行くだけじゃん。緊張することがあるわけ?」


美世は大人っぽい。


それにお兄ちゃんが3年にいるから学校のこともよく知っている。


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