恋と狼と陸上と…
「うわぁ、人多いね」


予想以上に食堂は人が溢れかえっていた。


圧倒的に2.3年が多いけど、1年生も結構いる。



これだけ人がいっぱいいたらいい出逢いがあるかもしれない。



私は春の陽気と溢れかえる人の熱気で、ちょっぴり恋の予感を感じた。



「本当だね。こんなに多いんだ。まず、席を見つけなくちゃ・・・えっと・・・」



美世はそう言うと、ずんずん進んで行った。



私ははぐれないように、必死で追いかける。
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