ひとりぼっち
「まぁ悲惨な死に方だったもんなー。頭なんかぱっくり割れて脳みそ飛び出てるし、顔だってぐちゃぐ」


「こら、雷斗。もう止めとけ。今は食事中だぞ」


「む。へーい」


雷斗と呼ばれた少年は浅井 雷斗。見た目かなりのチャラ男で顔立ちは中々整っている。中身もそのままチャラ男で女の子大好きな貞操無しだ。



止めていた箸を動きだし、ご飯をもくもくと食べだす雷斗にため息を付いたのは先程雷斗を咎めた少年、石原 圭。硬派でイケメン。星奈と付き合っている。頭はいいがこちらも自分本意な性格であり星奈とはなかなかの相性だ。


「でもさ、あいつホント馬鹿だよねー」

星奈と咲が止めたのにも関わらず、話しだす凛に星奈は眉を僅かに寄せた。

「うん…。死んでくれてよかったかも」

さっき止めた咲でさえ凛の言葉にそう返すもんだからますます星奈の眉に眉間が寄る。

< 5 / 33 >

この作品をシェア

pagetop