Little World 〜幼なじみ〜




そしてモヤモヤしたまま、いつのまにか颯也の誕生日の日になっていた。



颯也は午前中だけ部活だったみたい。



それであたしは今、香奈と2人でファミレスにいた。





「ふぅん…。先輩がそんな事言ってきたんだ」


「だけど…、その後は何にも言わなかったから。冗談で言ったのかな?」


「冗談で、そんな事言うような人じゃなさそうだよ」




香奈はアイスコーヒーを一口飲んでその後を続けた。




「先輩が何も言わない理由、ほんっとーにわからないの?」


「わからないよ!香奈は、わかるの?」




「わかるも、なにも…。本当に鈍感だねぇ。



いい?先輩は、莉子の気持ちがわかっちゃったから何も言わなかったの!そんな両思いの人たちに、割って入ろうなんて勇気出ないだろうからね。」





………??
良く意味がわからないんだけども…。



そう言い終わると、香奈はカバンから封筒を出してあたしにくれた。




「それ、いざという時開けてね」



なんだろう、コレ?




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