まっすぐに *短編*
それから2人で手を繋いで歩く。
「…なぁ、俺のこと、いつから好きだったの?」
顔をゆるませ鈴の答えを待つ俺といったら世界一まぬけだろう。
「えっと…」
恥ずかしいのか真っ赤な鈴。
「あのっ、直人くんと初めて話したときから…、寝あとついてるよ!って言ったとき、なんか好きだなって…、それから明日香に協力してもらって、直人くん見に教室行ったり…直人く…ん?」
「ちょっ、今見ないで」
嬉しいやら恥ずかしいやら今度は俺の顔が真っ赤。
「…そういうところも好きだよ?」
俺の顔をのぞきこむように鈴が言う。
あぁ、幸せってこういうことか。
まっすぐ鈴を思い続けて良かったよ。
「俺も、鈴のこと大好きだよ」
すっかり夕日も沈んで暗い道。
街灯の下でキスをする。
これからの2人を見守るように明るい月に照らされながら───
──end
