まっすぐに *短編*


抱きしめていた腕をゆるめて、鈴ちゃんの目をじっと見た。


「…鈴。俺の、彼女になってください。」


今の俺の精一杯の言葉に、目にいっぱい涙をためながら、首を一生懸命縦にふる彼女の姿を愛しいと思った。


俺の勝手な勘違いで告白してしまったけど、言って良かった。


…酒井に感謝するよ。


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